2020年12月4日 12:02 | 無料公開
大阪府八尾市で2017年、生後4カ月の長男を揺さぶるなど暴行し、頭部にけがをさせたとして傷害罪に問われた母親に大阪地裁(大寄淳裁判長)は4日、暴行の証明はないとして無罪判決を言い渡した。求刑は懲役3年だった。
判決理由で大寄裁判長は、脳神経外科医の証言から、長男には以前から慢性硬膜下血腫が生じていた可能性があり、頭部の静脈が切れやすくなっていたと指摘。被告が抱っこひもに結んだ長男と自転車に乗った際の振動で静脈が切れ、急性硬膜下血腫などが生じた疑いがあると判断した。
判決を受け母親は「虐待でないことをはっきり言ってくれた。それだけでうれしい」としている。