スペイン、3年ぶり新予算へ サンチェス政権で初可決

 【パリ共同】スペイン下院は3日、2021年予算案を賛成多数で可決した。今後、上院の審議を経て年内にも成立する見通し。18年6月から少数与党政権を率いる左派のサンチェス首相にとり、初の予算案可決。企業や富裕層への増税などで歳入を増やし、新型コロナウイルス流行を踏まえて保健分野などへ支出を拡大する。

 サンチェス氏は19年2月に19年予算案の可決に失敗し、その後総選挙を2回重ねる事態となった。これまでは右派のラホイ前政権が定めた18年の予算で暫定運営されており、自らの予算実現が大きな関門となっていた。

 予算案では、デジタル課税の導入でも税収の増加を見込む。


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