コロナ禍で若年がん病棟閉鎖へ 大阪、感染症看護師確保のため

大阪府庁で取材に応じる吉村洋文知事=1日夜

 新型コロナ感染者の治療を担う大阪市立総合医療センターが、感染症対応に当たる看護師を確保するため、若いがん患者専用の病棟を近く一時閉鎖することが1日、分かった。

 大阪府の吉村知事は重症のコロナ患者用ベッド30床を備えた臨時施設を新たに稼働させるため、知事会などに看護師の派遣を要請した。一方、コロナ以外の医療に当たるスタッフや施設も圧迫されており、がん患者団体からは治療や支援の遅れを懸念する声が上がっている。

 大阪市民病院機構によると、思春期や若年成人の専用病棟は12月上旬にも閉鎖。20人強の看護師をセンター内や別の病院への感染者向け病床などに振り分ける。


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