熱帯雨林消失08年以降最大 ブラジル政権に要因と指摘

ブラジル・アマゾンの森を焼き払ってつくられた牛の放牧場=8月(AP=共同)

 【サンパウロ共同】ブラジルのアマゾン地域の2019年8月から20年7月までの1年間の森林伐採面積は約1万1088平方キロで、08年以降で最大となったことが11月30日、国立宇宙研究所(INPE)などが公表した観測データで明らかになった。地元メディアが伝えた。専門家はボルソナロ大統領が熱帯雨林保護に後ろ向きなことが要因の一つだと指摘している。

 消失面積は前年同期比で9・5%増加。1年で秋田県ほどの大きさの熱帯雨林が失われた。森林の消失は牧草地や農地の拡大を狙った違法伐採が主な原因。ボルソナロ氏はアマゾン地域の開発に意欲的で、国際社会からも非難を浴びている。


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