2020年11月30日 17:52 | 無料公開
厚生労働省は30日、2018年度に病気やけがの治療で全国の医療機関に支払われた医療費の総額(国民医療費)が、前年度比3239億円増(0・8%増)の43兆3949億円だったと発表した。国民1人当たりでは3300円増(1・0%増)の34万3200円。いずれも過去最高を更新した。
高齢化の進行に加え、医療の高度化で費用が伸びたことが要因。ただ、18年度は医療機関に支払われる診療報酬がマイナス改定となったため、例年に比べ伸び率は抑制された。国民医療費が国民所得に占める割合は10・73%。年代別では、65歳以上の高齢者向けが26兆2828億円で60・6%を占めた。