首相、GoTo原因「証拠ない」 抜本見直しなお慎重、野党懸念

参院本会議で答弁する菅首相=30日午後

 菅義偉首相は30日の参院本会議で、政府の観光支援事業「Go To トラベル」の抜本的な見直しに否定的な見解を重ねて示した。事業が新型コロナウイルス感染拡大の主要因とする「証拠はない」とした専門家見解を持ち出し、東京発着を含めた早急な再検討を求める野党に反論した。

 赤羽一嘉国土交通相はGoToトラベルに関し、地方自治体の首長や観光業者から事業延長を求める声が出ていると紹介。感染拡大地域での対応は専門家の意見を踏まえて検討するとしつつ「適切に事業を運用していく」と述べ、継続に理解を求めた。

 今国会での首相の答弁機会は、この日の本会議が最後となる見通し。


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