やくみつるさんの原画1万点収蔵 秋田・横手市のまんが美術館

横手市増田まんが美術館に原画を寄贈したやくみつるさん=11月4日、秋田県横手市(同美術館提供)

 秋田県横手市は30日、時代を風刺した作風で知られる漫画家やくみつるさんがこれまでに手掛けた全ての原画を「横手市増田まんが美術館」に収蔵すると明らかにした。やくさんが寄贈を申し出た。26日に原画が入った段ボール19箱が届き、原画数は1万点前後の可能性があるという。

 美術館は40万点を超える原画を保管。「釣りキチ三平」で知られ、20日死去した横手市出身の漫画家矢口高雄さんが名誉館長を務めていた。

 やくさんは「絶滅カウントダウン状態にある時事漫画が令和初期までは存続していた証しとして、原画を後世に伝えていただければ、それに勝る幸せはない」とコメントした。


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