コロナ1例目、追加検査で発見 国立感染症研の室長語る

新型コロナウイルスのPCR検査を行う国立感染症研究所の実験室=2月、東京都武蔵村山市(同研究所提供)

 今年1月に国内初の新型コロナ感染者を検査した国立感染症研究所の松山州徳ウイルス室長が28日までに共同通信のインタビューに応じ、初回検査では陰性だったが、開発中だった手法で念のため追加検査した結果、かろうじて発見できたことを明らかにした。国内1例目の確認時の詳細が明らかになるのは初めて。

 当時、中国以外でコロナの感染者が見つかった国は、日本がタイに次いで2番目だった。追加の検査がなければ日本への流入確認が遅れ、欧州のように2月ごろからまん延していた恐れがあると松山室長は指摘する。

 1例目となった日本に住む中国人男性は中国・武漢市から今年1月6日に帰国した。


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