クマの捜索にドローン活用、石川 被害対策の「切り札」に

ドローンから撮影したクマが潜む茂み。中央に生える木の手前にいるが分かりにくい(上)。同じ場所を赤外線カメラで撮影すると隠れるクマが赤紫色に浮かび上がった=13日(石川県小松市消防本部提供)

 クマの被害を減らそうと、石川県で自治体や消防の小型無人機ドローンの活用が進んでいる。体温を感知できる赤外線カメラを搭載し、草むらや暗がりに潜むクマを発見、爆竹で追い払ったケースも。全国的にも珍しい試みで、クマ対策の「切り札」となるか注目される。

 一見、何もいない茂みを赤外線カメラで撮影するとクマの姿が赤紫色に浮かび上がった―。13日午後、小松市で、体長約1メートルのクマが目撃されたとの情報が入った。市消防本部がドローンで上空から捜索開始。間もなく目撃場所近くの茂みでクマを発見し、爆竹を鳴らして山に追い返した。翌日夜は別のクマの追跡にもドローンが役立った。


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