横田めぐみさんの弟、中学で講演 拉致「自分のこととして」

川崎市立京町中学校で講演する横田拓也さん=27日(川崎市提供)

 北朝鮮に拉致された横田めぐみさん=失踪当時(13)=の弟拓也さん(52)が27日、川崎市立京町中学校で講演した。会場の体育館に集まった生徒約150人を前に「(姉は)皆さんと同じ年齢の頃に拉致された。自分のこととして耳を傾けてもらいたい」と訴えた。

 拓也さんは、6月に亡くなった父滋さん(87)が拉致直後、「ずっとつらいのをこらえていたが、隠れて泣いていた」とのエピソードを紹介。明るく、しっかり者だった姉との思い出を振り返りながら、「北朝鮮を許すことはできない」と語気を強めた。

 川崎市にはめぐみさんの母早紀江さん(84)が在住している。


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