特急亀裂で全台車交換へ 日鉄、南海が再発防止策

 大阪・難波と関西空港を結ぶ特急「ラピート」の台車で昨年8月に亀裂が見つかった重大インシデントで、日本製鉄と南海電気鉄道は26日、再発防止策を発表した。南海電鉄はラピートのモーター搭載車両の全台車を安全性の高いものに置き換える。台車を製造した日鉄は特殊な作業を行う際の手順を見直すとともに、他の鉄道会社向けの台車ではラピートのような特殊補強作業は行っていないことも確認したと公表した。

 国の運輸安全委員会は26日、調査報告書を公表。台車を補強する溶接部分に通常とは異なる手法が採られ、適切な指示が行き渡らなかったことが原因と指摘した。


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