餌に一工夫、雌になった 9割雄の養殖ウナギ

従来の雄(手前)と大型の雌の養殖ウナギ(愛知県水産試験場提供)

 愛知県水産試験場は26日、9割以上が雄となる養殖ウナギを雌に育てられる技術を開発したと発表した。餌に女性ホルモンに似た成分を混ぜ、与え方も工夫したという。雌は雄と違い、大きくなっても身が柔らかく、従来の2倍程度の400〜500グラムでもおいしく食べられるといい、試験場は資源の有効利用につながると期待している。

 ウナギは生まれた時に性別が決まっておらず、全長が30センチ以上になると、はっきり分かる。養殖ウナギは9割以上が雄となり、身や皮が硬くなりやすいため、200〜250グラムでの出荷が一般的だった。


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