福井「県民衛星すいせん」を公開 宇宙ベンチャーと県が共同開発

公開された「すいせん」(手前)など4基の地球観測衛星=26日午前、東京都中央区

 宇宙産業ベンチャー「アクセルスペース」(東京)は26日、福井県などと共同で開発した超小型人工衛星「すいせん」のお披露目会を都内で開いた。地元では「県民衛星」とも呼ばれており、来年3月、カザフスタンのバイコヌール宇宙基地からロシアのソユーズロケットで打ち上げられる。

 公開されたのは、すいせんなど4基の地球観測衛星。重さ約100キロと小さいが、上空約600キロから地上にある2・5メートルの大きさの物を識別できる。すいせんの製造と組み立てには福井県の繊維メーカーや研究機関も参加。県は衛星を観光情報の発信や災害被害の把握に用いる方向で検討している。


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