出雲大社、神々をお迎え コロナで参列対応中止

島根県出雲市の稲佐の浜で営まれた「神迎神事」=24日夜

 年に1度、全国から出雲大社(島根県出雲市)に集まるとされるやおよろずの神々を迎える恒例の「神迎神事」が旧暦10月10日の24日夜、同市の稲佐の浜で営まれた。今年は新型コロナウイルスの影響で一般参列の対応は中止し、神迎祭も神職らのみで行う。

 稲佐の浜は大国主命と天照大神の使者が国譲りの交渉をしたとされ、神事が始まる場所。神職が浜辺にしめ縄で囲った斎場で祝詞を上げ、神々をサカキに宿らせる。神事後、8千人近くの参列者と出雲大社までの「神迎の道」を歩くのが恒例となっていた。

 しかし今年は神職らがバスで移動。毎年、参列者に配っていた神事で使う道具も配布しなかった。


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