松沢氏ら2人を懲戒解雇 研究費不正支出で

松沢哲郎氏

 京都大霊長類研究所のチンパンジー飼育施設工事を巡る研究費不正問題で、京大は24日、不正に関与したとして、チンパンジーの知性の研究で知られる元所長で文化功労者の松沢哲郎特別教授(70)と、友永雅己教授(56)を懲戒解雇処分にしたと発表した。

 松沢氏は自身のホームページに「不正の判定の基礎となる大学の調査そのものが事実を誤認しており、このため誤った事実認定に基づく不正の認定になっている」とのコメントを発表した。

 京大は6月、松沢教授らが2011〜14年、愛知県犬山市や熊本県宇城市の飼育施設の工事など計34件で約5億670万円の不正支出があったと発表していた。


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