台湾、自前の潜水艦着工 蔡氏「主権守る強い意思」

24日、台湾南部高雄市で開かれた潜水艦の着工式典でポーズを取る蔡英文総統(AP=共同)

 【台北共同】台湾は24日、南部高雄市で台湾初の自前潜水艦の着工式典を開催した。蔡英文総統は台湾への軍事圧力を強める中国を念頭に「政府の国防に対する決意と、台湾が主権を守る強い意思を世界に示す」と強調し、建造を必ず成功させるよう要請した。着工に対し、中国が警戒を強める可能性がある。

 台湾の造船大手、台湾国際造船が建造し、2025年の軍への引き渡しを目指す。

 台湾軍は現在、1970〜80年代に購入した米国製とオランダ製の計4隻の潜水艦を有するが、いずれも老朽化。海外からの購入が困難と判断した蔡政権は、19年5月に建造のためのドック起工式を行っていた。


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