米、領空開放条約を脱退 相互監視、ロシアの違反主張

トランプ大統領=20日、ワシントン(AP=共同)

 【ワシントン共同】トランプ米政権は22日、欧米とロシアなどとの間で偵察機による相互監視を認めたオープンスカイ(領空開放)条約を脱退した。国務省が発表した。米側はロシアの違反を理由に条約にとどまる利益がないとして、5月にロシアなどに脱退を通告。6カ月が経過し条約に基づき脱退が有効となった。

 米ロ間では昨年8月、米側の一方的な離脱表明によって中距離核戦力(INF)廃棄条約が失効している。今回の脱退で、軍事面での透明性や相互信頼の低下が懸念されており、さらに緊張が高まる可能性がある。


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