女川原発の再稼働まとまらず 30キロ圏内首長、意見書断念

 東北電力女川原発2号機(宮城県女川町、石巻市)の再稼働を巡り、30キロ圏の緊急防護措置区域(UPZ)に入る県内5市町の首長らは2日、村井嘉浩知事への共同での意見書提出を見送ると明らかにした。非公開の懇談会を開催したが、再稼働を「やむを得ない」とする意見や反対意見があり、まとまらなかった。

 懇談会後、登米市の熊谷盛広市長は報道陣に「再稼働は電力の安定供給の観点から進められている国策であり、やむを得ない」と発言。美里町の相沢清一町長は「東京電力福島第1原発事故の検証がしっかりされていない中、再稼働するべきではない」と強調した。


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