9カ月ぶり文楽に観客酔う、大阪 コロナ対策し再開

約9カ月ぶりに国立文楽劇場で再開した人形浄瑠璃文楽の公演=31日午前、大阪市

 人形浄瑠璃文楽の秋公演が31日、本拠地の国立文楽劇場(大阪市)で始まった。新型コロナウイルス感染拡大防止のため、同劇場は1月下旬を最後に文楽公演を中止しており、大阪での開催は約9カ月ぶり。待ちわびた観客は人形遣いの手さばきや三味線の音に酔いしれた。

 今公演は「源平布引滝」など1日3部構成で、各部の上演時間はいずれも2時間台。これまでは1日2部構成、各部約4時間が通例だったが、観客や出演者の滞在時間を減らして感染リスクを下げるため、演目の構成を変えた。客席は通常の約730席を約300席とし、観客に舞台への掛け声を控えてもらうなどの対策も講じた。


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