企業の内部留保、8年連続増 増税やコロナ感染拡大で投資抑制

企業の内部留保(利益剰余金)の推移

 財務省が30日発表した2019年度の法人企業統計は、企業が蓄えた内部留保に当たる利益剰余金が前年度比2・6%増の475兆161億円となり、8年連続で過去最高を更新した。消費税増税や新型コロナウイルス感染拡大による景気の先行き不透明感を背景に、企業が投資を抑制し、内部留保が一段と積み上がった。

 19年度の全産業の経常利益は14・9%減の71兆4385億円。リーマン・ショックがあった08年度以来の下げ幅となった。売上高は3・5%減の1481兆8986億円だった。設備投資は10・4%減の44兆394億円となった。


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