欧州中銀、12月に追加緩和も 景気下支え姿勢鮮明に

 【ロンドン共同】欧州中央銀行(ECB)は29日、ユーロ圏19カ国の金融政策を議論する理事会をテレビ会議方式で開いた。会合後の声明で、12月の次回理事会に併せて示される経済見通しに基づき「必要に応じて政策手段を再調整する」と表明。追加金融緩和に踏み切る可能性を示唆した。

 ユーロ圏各国で新型コロナウイルス感染が再拡大する中、景気を下支えする姿勢を鮮明にし、不安感を払拭する狙いがある。29日の理事会では大規模な量的金融緩和など現行政策の維持を決定。民間銀行から資金を預かる際の金利もマイナス0・5%で据え置いた。


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