気象庁が大規模組織改編 「防災監」新設、災害対応を強化

気象庁の新庁舎=14日、東京都港区虎ノ門

 気象庁は10月、相次ぐ自然災害への対応能力を高めるため、大掛かりな組織改編に踏み切った。気象予報や地震、火山などの専門家集団を代表して政府内で政策の調整に当たる「気象防災監」を新設。業務内容から組織の在り方を見直し、5部から4部編成に改めた。

 気象防災監は長官に次ぎ、次長と並ぶナンバー2の局長級ポストだ。初代に就任した長谷川直之氏(60)は仙台管区気象台長、地球環境・海洋、観測、予報の各部長を歴任した。専門知識を生かして官邸や関係府省の幹部らと政策を調整し、政府の意思決定も早める。これまで次長が出席していた官邸の災害対策会議などに出席するという。


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