2020年10月28日 18:45 | 無料公開
記者会見する日本医師会の中川俊男会長=28日午後、東京都文京区
日本医師会の中川俊男会長は28日の記者会見で、一定の所得がある75歳以上の医療費窓口負担を現行の1割から2割に引き上げる政府方針に関し、対象者を一部に限定するよう求めた。財務省は「可能な限り広範囲」とするよう主張しており、政府は線引きを年末までに決める見通し。
中川氏は、新型コロナウイルスの影響で医療機関の受診控えが広がり、健康悪化が懸念されていると指摘。「さらなる受診控えを生じさせかねない政策で、高齢者に追い打ちをかけるべきではない。危険性が極めて高い」と述べた。
菅義偉首相が掲げる初診からのオンライン診療恒久化に関しては、安全性などの課題に言及した。