米上院、最高裁判事を承認 司法保守化の転換点に

26日、バレット氏の最高裁判事人事が承認された米上院(上院テレビ提供、ロイター=共同)

 【ワシントン共同=仲井大祐】米上院本会議は26日、トランプ大統領が最高裁判事に指名した保守派の高裁判事エイミー・バレット氏(48)の人事案を採決し、与党共和党の賛成多数で承認した。バレット氏はホワイトハウスで就任宣誓した。国論を二分する問題に判断を示す最高裁で、保守派が安定多数を得ることになり、米司法の保守化が強まりそうだ。

 11月3日に迫る大統領選や上下両院選をにらみ、共和党は国民の関心が高い最高裁判事人事を強行することで支持層にアピール、選挙戦の後押しを図った。野党民主党は選挙直前の駆け込み的な手続きを不当だと主張していた。


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