赤ちゃんポスト始めた理事長死去 熊本・慈恵病院の蓮田太二氏

死去した蓮田太二氏

 親が育てられない子どもを匿名で受け入れる「こうのとりのゆりかご」(赤ちゃんポスト)を運用する熊本市の慈恵病院の蓮田太二(はすだ・たいじ)理事長が25日午前11時37分、急性心筋梗塞のため熊本市の病院で死去した。84歳。台湾生まれ。葬儀は近親者で行う。

 2007年5月、国内唯一の施設として赤ちゃんポストの運用を開始。20年3月末までに155人が預けられた。

 安易な育児放棄を助長するとの批判が寄せられたが、「捨てられる命を救う」との理念で活動に取り組んだ。


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