北朝鮮、中国との団結強調 参戦70年、対米批判控える

北朝鮮平安南道にある中国人民志願軍の墓地で、献花する金正恩朝鮮労働党委員長。朝鮮中央通信が22日報じた(朝鮮通信=共同)

 【北京共同】中国軍の朝鮮戦争(1950〜53年)参戦から25日で70年を迎えた。北朝鮮の朝鮮労働党機関紙、労働新聞は同日付の社説で、中朝の「特殊で強固な友好関係」と団結を強調したが、米国批判は控えた。

 中国の習近平国家主席が23日に北京で開いた記念行事で「米軍の不敗神話を打ち破った」と演説、米国を強くけん制したのと対照的に、北朝鮮は抑制的な姿勢を維持している。非核化を巡る米朝交渉が膠着する中、11月の米大統領選の結果を見極める構えとみられる。

 社説は「抗米援朝」を掲げて参戦した中国軍が「侵略者」を撃退したとたたえたが、韓国を支援した米国の名指しは避けた。


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