子育て女性、仕事復帰に遅れ 宣言解除後、負担集中が継続か

元々働いていたが休業に転じた人の割合

 新型コロナウイルス感染拡大による緊急事態宣言の解除後、子育て中の女性の仕事復帰が大きく遅れたことが、25日までの労働政策研究・研修機構の調査で分かった。宣言以降休業に転じた人のうち、全体では半分程度が2カ月で仕事に戻ったが、子育て中の女性だけは、ほとんど戻れていなかった。分散登校や保育園の登園自粛要請などに伴い、家事や育児の女性への負担が続いたとみられる。

 調査によると、宣言前の4月1日時点で働いていたが休業した人の割合は5月末が3・3%で、2カ月後には1・6%に回復した。一方で「18歳未満の子どもがいる人」だと女性は7・1%から6・1%にとどまった。


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