デジタル通貨、機器絞り込み検討 日銀、スマホやカードが候補

インタビューに答える日銀の神山一成決済機構局長

 日銀が、中央銀行デジタル通貨(CBDC)を実際に発行する際は、搭載する機器の種類を一つに絞り込むことを検討していることが24日、分かった。機械の操作に不慣れな高齢者や子どもに配慮しつつ、スマートフォンやICカードなどの候補から最適な方法を選ぶ。

 日銀の神山一成決済機構局長(54)が共同通信のインタビューで明らかにした。日銀は「現時点でデジタル通貨を発行する計画はない」との立場だが、2021年度の早い時期に実証実験を始める方針を示すなど、発行を視野に入れた準備を本格化している。


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