インド、首都で大気汚染悪化 コロナ流行に拍車の懸念も

大気汚染でかすむ観光名所「インド門」=24日、ニューデリー(共同)

 【ニューデリー共同】インドの首都ニューデリーや近郊で例年、秋に進行する大気汚染が今年も悪化し、23日には複数の観測地点で6段階ある指標で最悪の「深刻」に達した。健康な人も影響を受けるとして戸外での活動自粛が呼び掛けられる段階で、新型コロナウイルス流行に拍車が掛かる懸念も指摘されている。

 ニューデリーの大気汚染は周辺のパンジャブ州やハリヤナ州で農地の野焼きが本格化する10月ごろに悪化する。今年は3月下旬から5月末に新型コロナ対策として全土封鎖が行われ、建設工事が停止、交通量も激減し、恒常的な汚染は一時的に改善した。


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