コロナ下の正倉院展開幕、奈良 人数制限で「ゆっくり観覧」

 奈良時代に建立された東大寺の倉庫「正倉院」の宝物を公開する第72回正倉院展が24日、奈良市の奈良国立博物館で始まった。新型コロナウイルス感染対策で人数制限をするため、前売りの日時指定券制度を初めて導入した。当日券はなく前売りもほぼ完売状態という。

 博物館前では午前9時の開場前から検温が行われ、展示室ではマスク姿の来場者が宝物に見入った。入館は1時間当たり約260人に制限されている。

 今回は、展示する宝物について動画投稿サイト「ユーチューブ」の「ならはくチャンネル」などで動画配信する。

 宝物59件(初出品4件)が展示される。会期は11月9日まで。


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