首里城の大龍柱、補修開始 火災1年「見せる復興」

補修が始まった首里城の大龍柱=23日午前、那覇市

 昨年10月末の那覇市の首里城火災で焼け跡に残り、一対の竜をかたどった「大龍柱」の補修が23日、始まった。来訪者はプレハブ小屋の窓越しに修復過程を見学できる。31日で火災から1年。内閣府沖縄総合事務局などは「見せる復興」を進めていく。

 大龍柱は、焼失した正殿の跡地前から取り外され、焼損した奉神門前の広場に設置した小屋に移された。修復後は、首里城復元の際に新たにつくる大龍柱の見本にする。

 沖縄・与那国島の細粒砂岩でできた大龍柱は、とぐろを巻き鎌首をもたげた竜が正殿正面で向かい合っていた。火災後も立ったまま残ったが、ひび割れや欠損があり、応急処置を施していた。


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