王外相、11月来日へ調整 日中、往来拡大にらみ

中国の王毅国務委員兼外相

 日中両政府は、中国の王毅国務委員兼外相の早期来日に向けた調整に入った。11月を軸に検討を本格化させる。複数の日本政府関係者が22日、明らかにした。王氏は菅義偉首相、茂木敏充外相らと相次ぎ会談する方向だ。新型コロナウイルス感染症で停滞している人的往来の拡大をにらみ、意思疎通を図る。

 中国要人の来日は、安倍政権当時の2月下旬の楊潔チ・中国共産党政治局員が最後。日本側と王氏との会談では、中国公船による沖縄県・尖閣諸島周辺での日本領海侵入や、中国をにらんだ日米とオーストラリア、インドの4カ国連携が議題になる見通しだ。


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