コロナ差別、AIで監視 福井、ネット上の情報収集

記者会見する福井県の杉本達治知事=22日、福井県庁

 福井県は22日、新型コロナウイルス感染者へのインターネット上の誹謗中傷や差別に対し、AIを活用して常時モニタリングする仕組みを11月4日から導入すると発表した。問題投稿は証拠として画像保存し、被害者から要請があれば提供する。

 こうした取り組みは全国初。感染者やクラスターが発生した施設に対するネット上での中傷が後を絶たず、県の担当者は「中傷や差別の抑止や早期の投稿削除につなげたい」としている。

 SNSや掲示板など膨大なネット上の情報からAIが問題のありそうな記述を選別。被害相談は県人権センターで受け付けて、画像を提供するほか、投稿の削除手続きも支援する。


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