報道写真家・沢田教一の記録映画 ベトナム戦争最前線、没後50年

取材中にカメラを持つ沢田教一((C)グループ現代、共同)

 ベトナム戦争の最前線の写真で多くの賞に輝いた報道カメラマンの沢田教一の足跡をたどったドキュメンタリー映画が、没後50年に合わせて11月3日から東京都写真美術館で再上映される。五十嵐匠監督は「カメラとベトナム戦争に生きる意義を見いだし突き進んだ姿を今の若者に見て感じてほしい」と呼び掛けた。

 映画は1996年に劇場公開された「SAWADA」。沢田が70年に、カンボジアで取材中に銃撃され、34歳で死去するまでに撮影した写真を交え、沢田の生涯に迫る。

 沢田は青森市生まれ。米UPI通信で戦火を逃れて川を渡る親子を撮った「安全への逃避」でピュリツァー賞を受賞した。


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