今秋のインフルエンザ報告低水準 予防定着、受診控え影響か

インフルエンザウイルスの電子顕微鏡写真(米疾病対策センター提供)

 今秋の国内でのインフルエンザ患者報告数が例年よりも低い水準で推移している。手足口病やRSウイルス感染症など、風邪症状を示す他のウイルス感染症の報告も世界的に減少。マスク着用や手洗いなど新型コロナウイルス感染症予防のための衛生習慣の定着や、受診控えが影響した可能性がある。

 インフルエンザの感染力は新型コロナよりも強いとされ、専門家は「持病のある人などは油断せずに早めの受診を」と呼び掛けている。

 厚労省によると、全国の定点医療機関から報告されるインフルエンザ患者数は、例年9〜10月は1週間に数百〜数千人の規模で推移するがし、今年は20人以下の報告が続く。


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