チベット、職業訓練校を初公開 学校側「動員、基本的にない」

「ニンチー市職業技術学校」でチベットの民族舞踊を学ぶ生徒ら=19日、中国チベット自治区ニンチー市(共同)

 中国政府は21日までに、チベット自治区東部ニンチー市にある職業訓練校を共同通信など一部内外メディアに公開した。チベットで職業訓練が強制されているとの報道が9月にあった後、職業訓練校を公開するのは初めて。学校側は「志願に基づいており、動員は基本的にない」と否定した。

 公開されたのは「ニンチー市職業技術学校」で、自治区内に12ある職業訓練校の一つ。生徒数は約2200人で99%がチベット族。高校に相当し、貧困層対策を重視した科目が多い。貧困家庭の生徒には学費や生活費を政府が全額負担する。

 チベットは観光業が成長産業で、生徒たちは中国茶の入れ方などを学んでいた。


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