国立公園、誘客を国内重視へ 環境省が方針、訪日客から転換

 環境省は21日、日本を訪れる外国人客中心だった伊勢志摩(三重県)などの国立公園の誘客策について、来年から国内客重視に転換する方針を固めた。新型コロナウイルス感染の収束が見通せず外国人客の回復が見込めない中、国内向けのPR強化や受け入れ態勢の強化によって、観光客減で打撃を受けたガイドや宿泊施設関係者の雇用を維持する狙い。

 感染リスクの低いアウトドアレジャーや、休暇先で働く「ワーケーション」への関心が高まっていることから、Wi―Fi設備の充実や展望所の改修といったハード整備を一層進める。自然体験や野生生物観察会などの開催も支援する。


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