温暖化で大雨の頻度3・3倍に 瀬戸内地域で、気象研分析

過去30年で、地球温暖化によって増えた大雨の日。色が濃いほど大雨の日が増加している(気象研究所提供)

 気象研究所などのチームは20日、地球温暖化の影響で、2018年の西日本豪雨のような大雨が瀬戸内地域で起きる頻度は3・3倍に増えたとの分析結果を明らかにした。チームは「最近、異常気象だと言う回数が増えたとの肌感覚を、今回の研究で数値化した。豪雨災害はどこでも起こり得ると考えてほしい」と警告している。

 チームは、地球全体や日本周辺の大気循環を、スパコンを使って解析。過去30年で今の温暖化があった場合となかった場合を比較した。

 西日本豪雨の被害に遭った瀬戸内地方では、温暖化がないと68年に1度の頻度だった降水量が、実際は21年に1度のレベルまで頻度が増加した。


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