「マスクドットコム」が盛況 東京駅八重洲地下街の専門店

 JR東京駅に直結する八重洲地下街に9月にオープンしたマスクの専門店「マスクドットコム」(東京都中央区)が盛況だ。新型コロナウイルス感染症の拡大防止にマスクを着けるなら、よりファッション性と機能性を重視した物を買いたいという客のニーズがあるようだ。

 アパレル会社「コックス」(同区)がオンラインストアと同時にオープンした。店舗にはレース素材や柄物、キャラクターものなど200種類以上を取りそろえ、このうち3割ほどをオリジナル商品が占めるという。

 商品知識が豊富な店員が「マスクコンシェルジュ」として数人常駐して接客する。特長や機能を説明し、客一人一人に合うマスクを提案。マスクにまつわる客の悩み相談に乗ることもある。

 一番人気はオリジナル商品の「さらマスク」(550円)。セラミド加工による保湿をうたっており、秋冬の乾燥肌対策に求める客が多い。1枚11万円の商品もあり、スワロフスキー社製のクリスタルガラスを手で取り付けているそうだ。

 同店のマスクはプレゼント用の小物としても注目を集めているといい、広報担当者は「ファッションとのコーディネートをぜひ楽しんでほしい」と話す。

 埼玉県川口市の50代女性は、20代の長男に合う大きめのマスクを探しに来た。「マスクコンシェルジュが親切で良かった。種類豊富な中から選べたので、納得いく物が買えた」と話していた。


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