地域の祭りや郷土食を文化財に 登録制度整備へ来年保護法改正

 政府が地域の祭りや郷土料理などを無形の「登録文化財」として保護対象に加える方針を固めたことが19日、分かった。無形文化財には現在、特に重要なものを保護する指定制度がある。ただ、地域の祭りなどは担い手不足で存続が危ぶまれる例も多く、より基準が緩やかな登録制度で対象の幅を広げ、保護や継承の支援強化につなげる。

 文化審議会の企画調査会で、登録する無形文化財の考え方や、財政支援策などを議論する。年内にも報告をまとめ、来年の通常国会での文化財保護法改正を目指す。

 現在は有形の建造物などを対象にしている登録制度に、無形文化財と無形民俗文化財を加えたい考えだ。


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