リニア工事差し止め、30日提訴 静岡住民「大井川に影響」

リニア中央新幹線建設工事の静岡県内区間差し止めを求める訴訟の原告団が開いた総会=18日午後、静岡市

 リニア中央新幹線建設工事を巡り、静岡県内の住民らが、JR東海に対し県内区間(10・7キロ)の工事差し止めを求める訴訟を、今月30日に静岡地裁に起こすことが18日、分かった。同日発足した原告団が、静岡市内で開いた総会で明らかにした。訴訟では、工事が大井川や南アルプスの自然に影響を及ぼす恐れがあると主張する方針。

 住民らは、工事による大井川の流量減少を懸念し、JR東海と対立。10・7キロのうち静岡工区と呼ばれる8・9キロが着工できていない。

 原告代表に選出された島田市の農家桜井和好さん(70)は「農業には水が命。その供給を守らなければならない」と強調した。


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