有明海でノリ種付けが一斉解禁 海面に網の彩り、豊作祈願も

有明海で始まった養殖ノリの種付け作業=18日午前、佐賀市沖(代表撮影)

 有明海の秋の風物詩、養殖ノリの種付け作業が18日、福岡、佐賀、長崎、熊本の沿岸4県で一斉に解禁となり、赤や青、黄色などカラフルなノリ網が海面を彩った。初摘みは11月中旬の予定。

 佐賀市の戸ケ里漁港では18日未明から、漁船がノリの種付きのカキ殻をぶら下げた網を積んで次々に出港。沖合の養殖場で漁師が長さ約18メートル、幅約1・5メートルの網を広げ、支柱に固定した。関係者らが豊作を祈願し、海にお神酒とぼた餅を投げ入れた。

 佐賀県有明海漁協によると、県内ではこの日、約760隻で計約60万枚の網を張った。売上高と生産量で、18年連続の日本一を目指す。


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