中国の習氏、拉致問題に「理解」 菅首相に電話会談で表明

菅義偉首相、中国の習近平国家主席

 【北京共同】中国の習近平国家主席が先月25日、菅義偉首相と初めて電話で会談した際、北朝鮮による日本人拉致問題に関し「日本の懸念を理解する」と表明したことが17日、分かった。複数の日中関係筋が明らかにした。中国は米国との対立が激化しており、菅政権が重視する拉致問題に関心を示すことで、対日関係を維持する狙いがありそうだ。

 複数の関係筋によると、首相は電話会談で拉致問題の解決や朝鮮半島の非核化の必要性を取り上げた。習氏は「日朝が対話を通じて拉致問題を解決することを望む」と強調。さらに「中国は朝鮮半島の平和と安定を重視している。米朝の対話を支持する」とも述べた。


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