飲食業界、宅配専門店が拡大 客足減から新業態を模索し

 新型コロナウイルスで客足が大幅に減少している飲食業界で、宅配専門店に活路を求める動きが広がってきた。客席を持たない小規模なキッチンだけの新たな業態で「ゴーストレストラン」などと呼ばれる。飲食店が新しい生活様式に適応する形態を模索している。

 飲食業界には逆風が吹いている。日本フードサービス協会によると、外出自粛や営業時間短縮で8月の飲食店全体の売上高は前年同月比16・0%減と落ち込みが続く。

 一方で食事の宅配市場は拡大。調査会社のエヌピーディー・ジャパンによると、2019年は前年比2・4%増の4182億円。20年も感染が深刻になった4月以降伸びている。


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