規制委、福島現地調査の映像公開 3号機、4階に大きな損傷なし

公開された東京電力福島第1原発3号機の原子炉建屋4階の映像。床にがれきが散乱するが、配管などの設備に大規模な損傷は確認されなかった=9月18日(原子力規制委員会提供)

 原子力規制委員会は16日、9〜10月に東京電力福島第1原発1〜3号機の原子炉建屋などを現地調査した際の映像を公開した。水素爆発を起こした3号機の4階部分を事故後初めて撮影。規制委の担当者は、床や壁に均等な力が加わるような爆発が4階で起きた可能性があるとの見方を示した。設備に大規模な損傷は確認されなかった。

 3号機原子炉建屋の水素爆発は2011年3月14日午前に発生。規制委は、離れた場所から爆発の様子を捉えたカメラの映像から、建屋4階で爆発した後、最上階の5階で別の爆発が起きた可能性があるとみている。


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