外務省、全世界の危険度緩和検討 各国の国境管理が安定化と判断

 外務省は、新型コロナウイルスの世界的流行に伴い全世界を対象に引き上げた「危険情報」のレベルを、近く緩和する方向で検討に入った。急な出国制限などで帰国できなくなる事態を避けるため、不要不急の渡航自粛を求めるレベル2としてきたが、各国の国境管理が安定してきたと判断。十分な注意を促すレベル1か、危険情報のない状態に戻す方針だ。

 外務省幹部は「最近は国際線の運航再開が増え、厳しい外出制限も減った」と指摘した。ただ、各国で入国制限や水際対策が続き、欧州では感染第2波が拡大。直ちに海外旅行などが自由に再開できるわけではない。


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