関電の稼働原発、11月にゼロ 大飯4号機の停止で国内1基に

 関西電力は15日、大飯原発4号機(福井県おおい町)が定期検査で停止する11月3日に、同社の稼働中の原発がゼロとなることを明らかにした。定期検査中の大飯3号機の配管に傷が見つかり、同日までに運転再開できないため。国内では11月下旬まで九州電力玄海原発4号機(佐賀県玄海町)のみの稼働となる。

 政府のエネルギー基本計画では原発を「重要なベースロード電源」と位置付けているが、不安定な稼働状況が続いている。司法判断や設備トラブルによる停止が長引いた上、新型コロナウイルス感染拡大も影響した。原発稼働で燃料コストの軽減を目指す電力業界にとって痛手となる。


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