元官僚、反対なら異動は「独裁」 不利益受けない制度を

インタビューに答える立教大特任教授の平嶋彰英氏

 総務省の局長だった2014年、官房長官だった菅義偉首相にふるさと納税で異議を唱え、その後、主要ポストから外された平嶋彰英立教大特任教授(62)が10日までに、共同通信のインタビューに応じた。政策に反対の官僚は「異動」とする首相の政治手法について「法治国家ではなく人治だ。官邸の方を向いて仕事をする忖度官僚がはびこり独裁に陥る」と警鐘を鳴らした。異論を直言した官僚が不利益を受けない制度創設を求めた。

 日本学術会議を巡る問題に関し「首相が人事権を誇示しても、学者の良識は、官僚のようには思い通りにならないと知るべきだ」と批判した。


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