女性の権利向上に野心的公約を 国連総長促す、北京宣言25年

演説するグテレス国連事務総長(AP=共同)

 【ニューヨーク共同】グテレス国連事務総長は1日、女性の権利向上に関する高官級会合で演説し、女性と少女の人権保障をうたった1995年の「北京宣言」から25年たった今も男女平等は達成できていないと指摘した。各国に対し、政府や企業幹部の一定比率を女性に割り当てる制度の導入も含め「具体的で野心的な公約」を促した。

 国連本部での会合でグテレス氏は、北京宣言後に妊婦の死亡率減少などの進展もあったが「毎年1200万人の少女が18歳未満で結婚し、2017年には世界で1日平均137人の女性が家族に殺害された。女性には男性の75%しか法的権利がない」と説明した。


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