山形・長井、けん玉を「市技」に 条例制定、PRと誘客狙う

競技用けん玉を製作している「山形工房」=1日、山形県長井市

 山形県長井市は9月、けん玉を「市技」に定める条例を制定、施行した。同市では国内で唯一、サイズなど厳格な基準を満たした競技用けん玉が生産されている。これまでも町づくりに活用してきたが、条例で知名度アップを図り、市のPRや誘客に生かす狙いだ。市によると、似た取り組みとして広島県尾道市が条例で囲碁を市技に定めた例がある。

 長井市の条例は市民の要望で作られ、9月28日に制定、施行された。競技用けん玉を製作する「山形工房」の社長梅津雄治さん(34)は「伝統文化が下火になる中、市技に認められうれしい。聖地化を目指して頑張りたい」と意気込んだ。


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